仲間を増やす。
力を貸してもらう。
それも、僕らの技術力。
- 西田 稜
- 技術職社員(建築)
- 2021年入社 東洋大学卒
はじめての現場は、
日本一の超高層ビル。
大崎建設のインターンシップで見学した工事現場は、大学生の自分にとってあまりに壮大でした。約3万平方メートルもの敷地に、巨大な工場が建てられていく光景。屋上には高さ約150メートルの煙突が建つと聞き、この仕事のスケールの大きさに心を奪われました。技術職社員として入社し、最初の配属となったのは、麻布台ヒルズA街区プロジェクト。完成すれば日本一(※)の高さとなる『麻布台ヒルズ 森JPタワー』の建設現場でした。大崎建設では、技術職として入社した社員も、最初は現場で実際に手を動かして技能を習得します。担当することになったのは、コンクリートの打設作業。当時は建物の基礎工事が終わったばかりで、地上64階建てのビルの1階部分すら完成していないタイミングでした。現場に着いて空を仰ぎ、途方もない気持ちになりながら、初めての日々が始まりました。
(※)2023年6月竣工時点

気がつけば、仲間が増えていた。
最初はフロアの全体図を覚えるだけでもひと苦労。生コンクリートを台車で運ぶ途中に迷子になったこともありました。さらに工事用エレベーターは現場の職人さん達で混み合い、運搬中の生コンクリートが待ち時間中に固まってしまうことも...。そんなある日、一通の無線が。「今、ちょうど空いてるよ!」エレベーターの操縦士さんが、わざわざ自分のために、運搬しやすいタイミングを教えてくれたんです。自分はまだ何もできない新人だからこそ、挨拶やコミュニケーションだけは誰よりも頑張ろう。普段からそう心がけて、工事の持ち場や会社に関係なく皆さんに挨拶したり、缶コーヒーを持って職人さんたちの世間話に混ぜてもらったり。そうするうちに、困った時に手を貸してくれる人や、アドバイスをくれる人が増えていたのです。ビルが伸びていくとともに、自分にできることも増え、気づけば2年。地上330mの麻布台ヒルズは、完成を迎えました。

一人前の施工管理になって、
恩返しがしたい。
その後は、本格的に施工管理として、現場の管理業務に携わっていくことに。現在は大規模複合施設の新築工事など複数の現場を担当しています。最初の現場で学んだコミュニケーションの大切さをより強く実感する日々です。工事の取りまとめ役である施工管理にとって最も大切なのは、現場にいる職人さんや協力会社の皆さんに信頼してもらい、力を貸してもらえる関係を築くこと。何かトラブルや想定外の事態があったとき、「西田の頼みなら一肌脱いでやろう」と思ってもらえるか。その関係性が、工事の質を左右すると感じています。だから今日も、缶コーヒー片手に、世間話に混ざりにいく(笑)。今はまだ支えてもらってばかりですが、少しでも早く、一人前の施工管理として信頼してもらえるようになりたい。そして、一人では決してできない、この大きなモノづくりに挑んでいきたいと思います。
